事業レポート

2025年2月4日

福岡市民会館×福岡市民芸術祭コラボ企画「ありがとう市民会館~さよならステージ~」

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「ありがとう!市民会館~さよならステージ~」市民芸術祭deアートな響演
約1300人がアツいステージを観覧!
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61年の歴史に幕を下ろす福岡市民会館への感謝を込め、コラボイベントとして福岡市民芸術祭などが主催の「ありがとう市民会館~さよならステージ~」を1月12日、福岡市民会館で開催しました。

福岡市民芸術祭は、福岡市民会館が開館した1963年の翌年に、同会館を会場としてスタート。そんな深いつながりがある市民会館と市民芸術祭。61回目となる今回は、長い歴史に幕を下ろす同会館の閉館にこれまでの感謝の気持ちも込めて、「つなぐ」をテーマに豪華なステージ構成で盛り上げました。

福岡市で活動するアーティストなどが出演し、ダンスや和太鼓演奏、マーチングバンド、ジャズ演奏を披露。会場を埋め尽くす約1300人もの方が参加し、大興奮のステージパフォーマンスを披露しました!

出演したアーティストは下記の通り。

■akane×福岡大学附属若葉高校・ダンス部によるスペシャルコラボレーション

 オープニングアクトとしてステージの先陣を切ったのは、ダンス強豪校として知られる福岡大学附属若葉高校ダンス部。ダンスチーム「アバンギャルディ」のプロデューサーを務めるakaneさんが、4年ぶりに高校生を指導し、福岡出身アーティストの楽曲メドレーにのせて送るといいう贅沢なコラボとなりました。

音とダンスが合わさった一糸乱れぬシンクロダンスが会場のテンションを一気に引き上げました!福岡市民会館の歴史に寄り添った、akaneさんらしい選曲にも感謝!

■和太鼓表現師 池脇晋輔×GERENTE(ヘレンテ) PROJECT

多彩なジャンルのパフォーマンスで構成された本イベント。中でも異彩を放ったのが、日本や九州の文化、景観、歴史をさまざまなパフォーマンスで発信するGERENTE PROJECTと、和太鼓表現師の池脇晋輔さんがコラボしたステージ。

3人の女性が息を合わせ、しなやかな手さばきでて振り袖を着付けるパフォーマンスや、和太鼓の迫力ある音色をホール全体に響き渡らせた演舞、さらには太鼓とダンス、ウッドベースに和胡を組み合わせた幽玄な雰囲気のパフォーマンスを展開。日本の伝統文化と現代のアートが融合した見事なステージに、会場は圧倒されていました。

■FUKUOKA Dream Scouts

客席に颯爽と登場したのは、福岡県を拠点に学業や仕事をしながら活動するマーチングバンド「FUKUOKA Dream Scouts」の皆さんです。

クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』で聞かせたあと、福岡ソフトバンクホークスの球団歌『いざゆけ若鷹軍団』で会場のボルテージを上げていくなど、ニクイ選曲で演奏を展開!

木管楽器のないドラムコースタイルが特徴で、ブラス楽器から発せられる伸びやかなメロディと、隊形を変えながらの演奏が、目にも耳にも楽しい演目となりました。

■ALL FUKUOKA JAZZ BIG BAND

 本イベントのテーマ"つなぐ"を強く感じさせてくれたのは、会場内のマーチングからジャズの名曲『Sing Sing Sing』を引き継ぐ形で緞帳が上がり、ベテラン勢による迫力のあるパフォーマンスでスタート。この日のために結成された「ALL FUKUOKA JAZZ BIG BAND」はベテランプレイヤーと現役の学生や先鋭の若手ジャズプレイヤーによるスペシャル編成のビッグバンド。ベテランプレイヤーによるパフォーマンスは圧巻の一言で、渋い刻みとフレーズの応酬でした!一方の若手勢もパッショナブルな演奏を披露。さらに両者が合わさり、ボーカルに寒竹麻衣子さんを迎えて小粋なスウィングを奏でると、会場の雰囲気は一変。トランペットの華やかなソロやサックスの軽快なフレーズがボーカルに呼応し、会場の熱気はどんどん上昇。


■スペシャルゲスト/アバンギャルディ

ノンストップで駆け抜けた第1部。続いて第2部は“バブリーダンス”の生みの親である振付師・akaneさんが手掛けるダンスグループ「アバンギャルディ」の登場です。「つなぐ」という企画テーマを汲んだ構成、福岡にちなんだ選曲、リクエスト曲への対応など、市民会館の閉館イベント開催への思いにたくさん応えていただきました♪

幕明けはNHK紅白歌合戦でも披露したあのナンバーで圧倒的なパフォーマンスでスタートダッシュを決め、観る者の心をわしづかみです。

 独特のステップや大胆な表現でアレンジしたかと思えば、キレッキレのパフォーマンスを炸裂!一糸乱れぬシンクロダンスに会場も思わず歓喜の声援を送ります。

 幕間でakaneさんが「今日限りのステージを見せたい」と招いたのが、第1部でも登場した福岡大学附属若葉高等学校ダンス部です。福岡の民謡をスカ風にアレンジした『スカ黒田節』を、アバンギャルディと共に踊るというスペシャルコラボが実現。「酒は呑め呑め」の振付が抜群にキュートでした♪

トークでは、稽古をつけたakaneさんが「ダンス強豪校やし最初から厳しめにいったろってビシバシしたけど大丈夫やった?」との問いに、同校キャプテンが「厳しかったです…」と苦笑い。プロダンサーと高校生ダンサーが「つなぐ」ダンス、そして伝統を現代風に「つなぐ」ダンス―。この日だけの特別感満載なパフォーマンスに、客席も大盛り上がりでした。

 ラストはおなじみの曲にのせてみんなでダンス!ステージと客席が “つながった” 瞬間でもありました。

 イベントの締めくくりは、出演者全員が登場するグランドフィナーレ。福岡に縁(ゆかり)のある作曲家・故中村八大さんが手掛けた『明日があるさ』を出演者と観覧者全員で歌って、歌声を会場に響かせました。

会場全員が一体となったフィナーレは、市民会館の歴史と未来への新たな一歩を象徴するクライマックスとなりました。「さよなら」であり、「またね」。そんな明るい言葉がぴったりのイベントになりました。出演の皆さん、観覧者の皆さん、ありがとうございました!


主催=福岡市・(株)福岡市民ホールサービス(福岡市民会館指定管理者)・福岡市民芸術祭実行委員会・(公財)福岡市文化芸術振興財団

後援=福岡市教育委員会・西日本新聞社・RKB毎日放送・福岡文化連盟